宮越邸の和風ステンドグラス 探訪

☆青森県中泊 宮越邸の和風ステンドグラス(有名な小川三知の作)の見学

11月 今年100年振りに特別拝観できる宮越邸の和風ステンドグラス。

大正ロマンの作品を 当教室(山下清明さん)が青森県に行き レポートしてきました。

以下 「和風ステンドグラス」拝観の概要・速報です。

「見学は、宮越邸内 在留は一時間弱で 10名のグループででした。

 前後にボランティアガイドが付いて、決められたルートを、 説明を聞きながら移動するスタイルです。

 ステンドグラス以外にも 襖絵・建物内部のしつらえ・天井の工夫・欄間の彫り物・豪華な嫁入り道具、

 また 3つある由緒あるお庭の説明など たくさんの案内がありました。

 大変忙しく 自由な時間が取れなくて 後戻りもできないので 満足のいく撮影は出来ませんでした。

 

 「涼み座敷の作品」は 障子の桟のサイズの小間ごとに作られているみたいで、それを 桟の外側から嵌め込み

 パテ?で押さえてあるみたいでした。

 近接防止の柵があって 近寄っての観察は許されなかったので確認できませんでした。

 コブシの花弁(オパールセント)を透す光がとても良かったです。

 アジサイの花びらを構成するピースは本当に細かく あの時代にどのように整形したのかと感心しました。

 

   

 

   

  

 

 「円窓の作品」は 室内側に垂直の2本補強材がありました。

 廊下側からみると 松の幹に沿って 補強用の板金のリブが取り付けられていました。

 水面の部分に 凹凸のあるガラスを外側から重ねてあり、これにより 透過する光の向きが変化した時や、

 目線の移動に伴う見え方の揺らぎを 実現しているのが分かりました。

 外側に 補強用の板や 視覚効果のための追加ガラス(ラファ―ジユ手法?)があるため、

 作品の全体の強度を増す垂直の補強材は どうしても内側に付けなければならなかったのだと思います。

 

   

      

 風呂場にある カワヤナギとカワセミ ショウブは 細い隙間から わずかに垣間見るだけでした。

 

 見学会は 現在住まわれている方の 離れを急遽改装 補強して行われているので、

 大変気を使われているようでした。

 来年 春・夏に向けて さらに整備し、また見学会を開催したいとの案内がありました。」